理想と現実のあいだで見つけたブレンド

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タマヌオイルとの出会いに心を動かされ、商品化を考え始めたとき、私にはひとつの理想がありました。

「ブレンドせず、タマヌオイルそのままで届けたい」

余計なものを足さず、原料の力をそのまま感じてもらいたい。そう思っていました。

けれど、この理想には大きな壁がありました。新潟の冬です。

タマヌオイルは寒さに弱く、100%ピュアの状態だと、冷え込む新潟の冬には固まってしまうのです。せっかく手に取っていただいても、瓶の中で固まっていては使いづらい。理想だけでは、日々の暮らしに寄り添う商品にはなりません。

悩んだ末、ブレンドという選択をしました。

ここに、バクチオイルを加えることにしました。バクチオイルはレチノールに似た成分特性を持つといわれるオイルです。タマヌオイルの力に、もう一段階、対処力を上げたいという想いから選びました。

そして、香り。

私が選んだのはゼラニウムでした。もともと好きな香りであったこと、そして女性で苦手な方が少ない香りであること。さらに、ゼラニウムには女性ホルモンを活性化させるといわれる働きもあります。

ただ、ゼラニウム単体では香りが少し濃くなってしまいます。そこで選んだのが、ローズゼラニウム。より軽やかで、まとう人の邪魔をしない仕上がりに整えました。

こうして、タマヌオイルを軸に、バクチオイルの効果、ローズゼラニウムの香りを重ねた処方が生まれました。

試作は、2回ほどだったと思います。私自身、あまり悩まず決断する性格なので、比較的スムーズにこの処方に辿り着きました。

「本当はピュアオイルのままで」という最初の理想は、形を変えました。けれど、新潟の暮らしの中で無理なく使い続けてもらうこと、それこそが本当に大切にしたいことだったのだと、今は思っています。

次回は、この処方が「Jeanne d’Or」という名前とパッケージにどう結晶していったのか、その由来をお話しします。